
若者世代を中心に人気を集めている「シェアハウス」。
「出会いがありそう」「プライバシーが守られないのでは……」など、イメージは人それぞれかと思いますが、なかにはこんな活用の仕方をしている入居者もいるようです。
シェアハウスを選ぶ上での3つの条件
「シェアハウスに住んでるバーのお客さんから『毎日が楽しい』という話を聞いて、興味を持ちました。時間が不規則な仕事をしていると、友だちと予定を合わせるのも一苦労だけど、シェアハウスならその日に休みの人がいれば、気軽に遊びに行けるなと思ったんです」さっそく仲介サイトを精査し、最終的に選んだのは、外せない条件3つを含む物件でした。
「条件の1つ目は職場から徒歩圏内であること。
あと、『テラスハウス』に憧れていたので、男女混合はマストでした。
残り1つはオープンから間もないということ。
バイトなんかもそうだと思うんですけど、オープニングメンバーってなぜか結束力が強くて絆が深まりやすい気がしたんです。
実際に、ゴミ捨てや掃除の当番などルールを、イチから決めていく行程で議論を交わすうちに打ち解けていった感がありました」
シェアメイトのズボラな面に幻滅
希望通りの物件に入居した中谷さん。敷金礼金が掛からず、家電一式揃っていたので、一般的な賃貸物件と比べると、引っ越し代はかなり抑えられたとか。当初は同じフロアに女の子が住んでると考えただけでドキドキしたそうですが――。「確かに毎日楽しかったです。洗面所で歯を磨いている背後をシャワー上がりの女の子が通っていく……なんてシチュエーションは他ではありませんしね。でも誰かを好きになることはありませんでした。
というのも、良いなって思える子がいても、一緒に住んでいるうちに片づけられないとか、当番を守らないとか、どうしてもズボラな面が見えてしまい、幻滅してしまって……。あまりに近すぎる距離から人を好きになるのも難しいんだなと痛感しました」
それでも、若い男女がひとつ屋根の下で暮らしているわけですから、何も起こらないはずがなく、3組ほどカップルが成立します。
そして関係を隠しながらコソコソ互いの部屋を行き来するという、本家のテラスハウスで既視観のあるような男女の姿も。
なかなか相手が見つからず、ぼっち状態だった中谷さんは、そんな様子を見て、ちょっとだけ「うらやましい……」と思いつつ、別の方向に舵を切ることにするのです。
シェアメイトとの恋愛を諦め、とった行動とは?
「今の物件は立地のわりに家賃が安いし、管理会社もうるさくないので、できれば長く居続けたいなと。だからこそ狭いコミュニティの中で、1人の女の子を取り合って、せっかく仲良くなった男友達と気まずくなることは避けたい。もし別れたらそれ以上に気まずくなりますからね。
でもせっかくシェアハウスに住んでいるわけですから、何かオイシイ思いはしたい……。無い頭で知恵を振り絞った結果、王道ですが、ホームパーティを定期的に開催するのがベストなんじゃないかという結論に達しました」
このシェアハウスのウリは広々とした空間に北欧風の家具が並ぶリビングキッチンだったため、ホームパーティーにこれほど適した環境はありませんでした。
「まずは集客用の宣材写真を撮るために、僕の作ったカクテルを並べただけでは殺風景だから、シェアメイトのイタリアンのシェフ、寿司職人、パティシエに協力を仰ぎました。そしたら窯で焼いたピザ、ブリの解体ショーといった、こちらの予想の斜め上を行く、それぞれが腕によりをかけたメニューを提供してくれたんです。
どうやら皆、僕と同じようなことを考えていたみたいで(笑)。その写真と次回の開催日程を各自のSNSにアップすると、男女問わず、続々と参加表明が届きました」
個人の部屋は女子のニーズに合わせてカスタマイズ!

インスタ映えするホームパーティという大義名分があれば、普通なら高いはずの宅飲みのハードルもラクラクと越えていきます。とはいえ、どうやって個人の部屋で2人きりで飲む流れに持ち込むんでしょう?
「お酒が進んでいくうちに、だんだんと『部屋、ついて行ってイイですか?』みたいなノリを始めて、みんなで一緒に部屋に連れてくるんです。
その際に、いかに居心地の良い空間だなって思ってもらえるかがポイントなので、間接照明でムードを出しつつ、女子が好きそうなリゾート風のインテリアにしています。
一度入ることで心理的障壁が消えるのか、その後、打ち解けた女の子に、『また部屋で飲まない?』って個別に誘ったとしても、ほとんど断られることはありませんでした」
この成功体験がロールモデルとなり、先ほどの料理人メンバーたちも続々と中谷さんの部屋を真似して、「お香を焚き、間接照明にこだわるようになっていった」と言います。
「次もシェアハウスに住みたい」

シェアハウスのオープンから4年経った現在、頻繁にパーティを開いていた初期メンバーも少なくなりつつあり、中谷さんは引っ越しを考えているといいます。
「マジメな人も増えてきたので、そろそろ今の物件は潮時かなと。小型犬が飼えたり、映画館のようなスクリーンがあったり、特色のあるシェアハウスは数多くあるので、次はどこに住もうか今からワクワクしています。もちろんオープニング物件で、また濃ゆい人間関係を作っていくのもアリですよね」
さまざまな境遇の人々の“出会いの場”となるシェアハウス。入居者同士の出会いももちろんですが、入居者以外の知人を呼ぶことでさらに人間関係の輪を広げることもできるようです。
ただ、シェアハウスによっては入居者以外の人が立ち入れないルールとなっている物件もあるため、事前に確認することをオススメします。
― 特集・ゆとりプレイボーイの[スゴい秘密兵器] ―
<取材・文/蒲須坂正男 イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>
【蒲須坂正男】
30歳サラリーマン兼ライター。趣味はラジオを聴きながら散歩すること。ローカルな駅でふらっと降りて、口コミやレビューがない店に入るのが好きです。
(出典 news.nicovideo.jp)
テラスハウス (テレビ番組)
最新シリーズは、東京編の『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』が、2019年5月14日からネットフリックスにて、2019年6月11日からフジテレビ・オンデマンドにてそれぞれ配信。2019年7月から地上波で放送予定。
テラスハウスはNetflixで配信中のため世界各国で番組が視聴されており、前シリーズ『TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS』は、米・TIME誌が発表した『2018年のベストテレビ番組10(The 10 Best TV Shows of 2018)』で6位に選出された。日本の番組では唯一のランクインとなった。
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